せいふふのブログ

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日本の家の断熱基準は、最高レベルであって最低レベル

タイトルが何ですか?っていう感じですが、これが今の日本の建築業界の実態のようです。

 

新築マンションや注文住宅の宣伝を見る際、このような表記が多いです。”断熱等性能等級4(最高等級)。国が定めた基準と比較すれば、確かに嘘ではないですが、世界基準と比較した場合、最低レベルになります。

 

要は、比較対象をずらした話をしており、この事が分かっていないと、広告を見た瞬間に「お~最高等級か~。なら断熱は大丈夫そうだな~」と大抵の人は思うはずです。間違いなく、私もそう思ってしまいます。

 

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断熱の世界基準

では、日本の断熱基準は世界と比べるとに見て、どうなっているのでしょうか?私が見た中では、この表(及び下段資料含めて)が分かりやすかったので引用しております。(HEAD研究会エネルギー『断熱会議 2022』より)

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HEAD研究会エネルギーTFチャンネル - YouTube

日本での最高基準は、等級4となっていますが、これはそもそも1999年に作られた古い基準となっており、断熱等級4だとしても、以下の通り、冬の夜、暖房を切った場合、翌朝部屋全体の暖かさが均一に保たれているわけではないのです。つまり、日本で最高等級とされる等級4でも、全然断熱性能が無く、十分では無いということです。(詳しくは、上のYoutubeから内容を見てみてください)

 

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一方、欧州では、冬の寒さを凌ぐには、HEAT20-G2(等級6)、HEAT20-G3(等級7)の高気密高断熱のグレードが求められています。

 

日本では、欧州に比べて遥かに低い基準である等級4でも、まずは建築物省エネ法を、2025年から適合基準を等級4で義務化(そもそも現状、義務化すらされていない)して、現状を打開しようとしていましたが、今回も国会提出が見送られてしまったとのことです。

 

この結果で、この分野に関して日本の出遅れが更に拡大し、日本として温暖化対策に向けて何を考えているのか、私から見ても良く分からない状況に陥っています。

 

省エネ基準適合率

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現状、新築マンション、戸建てで見ると、等級4に適合している住居は70%を超えています。(なので、義務化することはそんなに難しい話ではないはず)

 

その上の、ZEHレベル(等級5)に至っては、新築戸建てで25%、マンションではわずか2%しかない状況。つまりは、その上のHEAT20 G2以上となっている住居は、ほとんどないのです。日本人はどれだけ寒さを我慢して、暖房設備に頼って生きているんでしょうかね…(私も含めてですが…。)

 

これも全て、冬の家は寒いものという固定観念からきていますよね。私も全く抜け切れていませんでしたが、この事実(日本の家の断熱性能は良くない)を知ってしまった以上、自分ができる範囲内で、改善していきたいと考えています。

 

だって、今の時代、こんな車を販売しているメーカーから車を買いませんよね?でも、住居の場合、このような状態のまま(断熱・気密性能等も全く分からない)、多くの方が購入してしまっているんですよね。本当にこれは、不都合な真実だと感じています。

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ではでは、というわけで、今日も一日頑張っていきましょう!

Have a nice day!